ネコ、好きだから書いてみた。

カチャカチャ、ガチャン
「ただいま〜。」
ニャー
「何だ?玄関で待っててくれたのか?」
ニャッ
「そーか、ありがとな、ミミ。」
ニャァ
「あっち行こうな。」
歩きながらも足にすり寄ってくる
「今日の晩は、何食うかな。」
冷蔵庫を開ける
「…カレーにするか。」
冷蔵庫を閉めて戸棚を開けレトルトのカレーを出す
「温め温めっと。」
お湯の中に入れる
「あっ!」
ニャ?
「炊飯器のスイッチ入ってないよ。」
ピッ、とスイッチを今つける
「カレーだけで食うか?」
「ニャー、ニャアァ。」
「おっと。ミミもご飯だな。」
カバンからキャットフードを出す
「新しいの買ってきたからな。」
取り出すと一つだけ別のが出てくる
「先にこれ食うか?試供品。何でも頭がよくなるらしいぞ?」
ナ?
皿に空ける。
「ほら、食べていいぞ。」
カリカリ、といい音がする
「俺も食うか。」
米のない、イモのぱさついたカレーを食べる

「ミミ、おいで。」
ニャー
走ってきて布団に入ってくる
「お休み。」
ニャ

ぺちぺち
「う〜?」
ぺちぺちぺち
「何だ、やめろよ。」
ぺちぺち、ぐにぐにぐに
「いてて、痛いからやめろよ、誰だよ。」
「にいちゃん起きた?」
「起きたからほっぺをつねるのは・・・。」
「早くご飯ちょうだい。」
「誰!?」
「?ミミだよ。」
「うそだ!?」
「ホントだよ、ウソじゃないよ。」
「あぁ、夢か・・・。お休み。」
「えぇ〜。ご飯は?」
「・・・ぐぅ。」
「起きてよ!」
「・・・・・・・・・。」
・・・がぶっ!
「いてっ!?」
「夢じゃないってば。」
噛まれたところをさする。
「夢じゃないね。」
「でしょ?」
「でも今日、休みだしな。」
また布団をかぶる
「寝る。」
「お腹すいた。」
「自分で出して。」
「遊んで。」
「無理。」
「む〜〜。」
・・・・・・・・・・・。
「私も寝よ。」


「うぅ。・・・ふわあぁぁーーー。」
今日はゆっくり二度寝までして休んだ。
「ミミ?どこ行った?」
探そうと起き上がる。
「お?」
探すまでもなく隣で寝ている。
「おい?」
「んん。う〜?」
「・・・夢じゃなかったな。」
「なにがー?」
「いや、なんでもないよ。」
「寒い」
よく見れば服なんか着てない。
「ああああ、これ、これ着てろ」
干してあったシャツを渡す。
寝起きだからか、モーションが妙にゆっくりのろのろしている。
「・・・・・・お腹すいた。」
思い出したようにお腹を押さえ言う。
「もう夜だな。」
カーテンがあいていても明るくない。
「いつものでいいのか?」
「うん。」
皿にキャットフードを入れる。これしかない。
「・・・・・・・・・・・。」
人の姿で猫のように食べられるのは、違和感があった。
「なあ、ミミ。」
「ん?」
「これ使えるか?」
目の前に、スプーンを出す。
「・・・これどうやって使うの?」
「これは、こうやって持ってこう使うんだ。」
ミミの手をつかんで動かして教える。
「う、・・・こ、こぉ?」
「違う違うそれじゃこぼれるだろ?こうやってこう・・・。」
「・・・こ、こぉ?」
「そうそう、うまいじゃん。」
「そうかな。えへへ。」
「よし、じゃぁそれで食べてみ?」
「う・・・よっ。」
「おーおー。うまいよ。」
ミミは覚えるのが早い。


「ミミー。」
「んー?」
「そろそろ寝るぞ。」
「さっき起きたばっかりだよ?」
「そうだけど、眠いんだよ。だから俺はもう寝る。」
「じゃ、わたしも。」
敷きっぱなしの布団に寝る。
「二人じゃ狭いな。」
掛け布団を敷き寝床を作る。
「じゃ、お休み。」
「おやすみ。」